鹿児島県議会議長賞
いごから学んだこと   西山 華
 「パチン、パチン」
わたしは、いごの大会のBクラスで準優勝になった。いごの先
生が、
「おめでとう。優勝はできなかったけれど、準優勝はすごいこ
とだよ。今までがんばってきたからだね」
と言ってくれた。その時はとってもうれしかった。賞状やおか
しなどをもらい、18級のにん定しょうをもらった。
 わたしがいごを始めたきっかけは、兄と祖母が習っているの
を初めて見たとき「面白そうだな」と思い兄や祖母も、「華も
やってごらん。きっと好きになるからいっしょにいごをしよう」と言ってくれたのがきっかけだった。
 いごを始めると、先生があたりの方向などを教えてくれた。
いごを教える先生は、中国出身の先生で、とてもやさしく、分
かりやすく教えてくれた。
 ある日、先生からいごの大切なキーワードを教えてもらった。それは、「す・て・き・だ・ぜ」というキーワードだ。「す」
は捨て石、「て」は手すじ、「き」は切り、「だ」はだめづまり、「ぜ」はせばめるだ。これを覚えると、いごが強くなるそ
うだ。わたしは、学校の登下校中やひまな時には、何回も言っ
て覚えた。特に、最初の言葉の「すて石」を使えるようになら
ないといけないので、いご教室で一生けん命に練習した。
 わたしは、練習や大会では、何分も考えて大きなところに打つ。たくさんの方法を考えて、なやんで打つ。わたしの今まで
の生活はよく考えて行動することはあまりなかった。しかし、
いごは、わたしによく考えて行動することを教えてくれている。これからは、いごから学んだことを私の志として、勉強や運動、家の手伝いなどにがんばっていきたいと思う。